中古マンションを選ぶ際、不動産サイトやチラシだけを頼りにしていると、思わぬトラブルを招く恐れがある。渋谷区にある築50年の「秀和幡ヶ谷レジデンス」は、その典型例だ。「渋谷の北朝鮮」とまで揶揄されたこの物件は、管理組合の独裁体制と不透明なルールにより住民の生活が圧迫され、資産価値も大きく下落していた。
住民たちは4年間に及ぶ闘争の末、マンション自治を取り戻すことに成功。現在では相場並みに価格も回復しているが、過去には2000万円近くも安い価格で取引されていた。安すぎる物件には必ず理由があるのだ。
激安マンションにはワケがある
一見お得に見える激安物件。しかし、相場よりも3〜4割安い価格にも関わらず買い手がつかないこともある。秀和幡ヶ谷レジデンスもそのひとつだった。不動産業者によると「理事会の存在を伝えると、買い手が一斉に引いていく」という。
物件の評判はネット掲示板やマンション口コミサイトでも確認可能だ。必ずしも正確とは限らないが、「住みにくさ」「異常なルール」など、参考になる情報も多い。不動産屋にも、「なぜ安いのか」を率直に聞いてみるとよいだろう。
自主管理は要注意!管理費が安すぎるのも警戒信号
管理費や修繕積立金が不自然に安い場合も危険信号。築年数が浅いか戸数が多ければ理解できるが、実は「管理をきちんとしていない」ケースもある。最悪の場合、管理会社すらなく、住民による自主管理が行われていることもある。
千葉県白子町のマンションも同じ理事長が関与しており、管理はずさんで建物の劣化が目立っていた。住民が気づいた時にはすでに遅く、同様のトラブルが勃発していたという。
マンションは「売りやすさ」と「管理」で選べ!
中古マンションの購入で大切なのは「次に売りやすいか」「管理がしっかりしているか」。信頼できる大手管理会社が入っている物件なら、コンプライアンス意識も高く、トラブルのリスクは低い。
また、住民に直接話を聞くのも効果的。実際、秀和幡ヶ谷レジデンスの住民たちは他のトラブル物件を訪れ、情報を武器に闘争を進めた。
トラブルに巻き込まれたらどうする?
住んでからトラブルに気づいた場合、「さっさと売ってしまう」のも一つの手だと、住民側の顧問弁護士は語る。管理組合と戦うのは非常にエネルギーを要し、解決も難しい。一方、自ら理事になって内部改革する道もあるが、強い熱意と知識が必要だ。
秀和幡ヶ谷レジデンスの住民は、委任状を集めて理事長の交代に成功。だが、いまだに管理業務の引き継ぎなどの問題は残る。マンション管理のトラブルは根深く、解決には時間と労力がかかるのだ。
このようなトラブルに巻き込まれないためには、事前の調査と慎重な見極めが欠かせない。マンション購入は人生の大きな決断。表面だけでなく「裏側」もしっかり見ることが、本当に安心できる住まい選びに繋がる。
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